第15条

損害の責任

15.1 一般規定

15.1.1 お客様の旅行に関わる当社及び各航空会社の責任は、条約、適用法令、各社の運送約款により決定されます。

15.1.2 他に本約款に規定されていなければ、条約の責任規定が適用されるものとします。

15.1.3 お客様の運送が条約の責任規定を適用していない場合は、スイスの法律が適用されるものとします。また、以下の規定も適用されるものとします。

15.1.4 損害の原因または一因がお客様、もしくは第三者の過失によるものである場合、当社の損害に対する賠償責任は適用法令に従い軽減、もしくは除外されます。

15.1.5 当社は、当社の航空会社コードがそのフライトまたはフライト区間の航空券に表示されているフライトまたはフライト区間での運送中に発生した損害に対してのみ賠償責任を負います。当社が別の航空会社による運送の航空券を発行、あるいは手荷物を受託した場合、当社はその航空会社の代理店としてのみその行為を行うものとします。ただし、受託手荷物の場合、お客様は最初または最後の航空会社に対して、損害賠償を請求することができます。

15.1.6 お客様が別の航空会社と運送契約を結び当社に運送される場合、または当社と運送契約を結び別の航空会社に運送される場合(コードシェア便)、その運送中に発生した損害については、当社かその別の航空会社のどちらかにその損害を通知し損害賠償を請求することができます。

15.1.7 当社は法規定または政府の規定を順守したために生じた損害、もしくはお客様がそれらの規定を順守しなかったために生じた損害に対して責任を負いません。

15.1.8 他に本約款に規定されていなければ、条約に従って、当社は立証された損失について、回復可能な補償的損害賠償に対してのみ責任を負うものとします。

15.1.9 当社は、お客様の体調または体調の悪化に起因する病気、負傷、後遺症、死亡については責任を負いません。

15.1.10 本運送約款や責任の限定を含む運送契約は、当社の指定代理店、社員、従業員、代理人に対しても適用されます。当社、指定代理店、社員、従業員、代理人から回収できる金額の総額は、当社の賠償金額を超えないものとします。

15.1.11 他に本約款に明確に規定されていなければ、本運送約款のいかなる規定も、条約または適用法令に基づき当社の責任の除外や制限を放棄しないものとします。

15.2 手荷物の破損と遅延

15.2.1 条約に従って、当社は受託手荷物の破損と手荷物の遅延に対して責任を負います。運送がモントリオール条約を適用している場合は、当社の過失かどうかにかかわらず、当社が責任を負います。受託手荷物に元からある不具合、質、欠陥に起因する破損に限っては、当社は責任を負いません。携行品を含み、機内持込手荷物の場合、当社の過失に起因する破損については、当社が責任を負います。手荷物の遅延については、当社がその損害を回避するためにあらゆる合理的な措置を講じた場合、またはそのような措置を講じることが不可能であった場合、当社は責任を負いません。機内持込手荷物の破損については、当社の過失による場合に限り、当社が責任を負います。

15.2.2 受託手荷物の破損、遅延に関して、当社の賠償額は 1kgにつき 19SDR を限度とします; 機内持込手荷物の破損に関して、その運送がワルソー条約/ヘーグ議定書/モントリオール議定書を適用している場合は、旅客 1名につき 332SDR を限度とします。当社がモントリオール条約に従って責任を負う場合は、受託手荷物と機内持込手荷物に対して、また受託手荷物の破損・遅延に対しての賠償額は旅客1名につき 1,131SDR を限度とします。

15.2.3 当社が意図的にまたは無謀に、そしてそのような結果をもたらすことを承知の上で、損害を与えた場合は、ワルソー条約/ヘーグ議定書について第15.2.2条で規定している制限は適用しません。

15.2.4 受託手荷物を預けた際にその手荷物の重量が記録されていなかった場合、当社は受託手荷物の総重量が搭乗クラスの無料許容量を超えていなかったとみなします。手荷物を預ける際に、お客様が書面でその手荷物を実際より価値があるように申告した場合(そして適切な超過料金を支払った場合)、当社はその手荷物に対して申告された実際より高い金額まで賠償いたします。

15.2.5 お客様の手荷物に起因する損害は、それがお客様の過失によるものであれば、お客様が責任を負うことになります。これは、お客様の手荷物が他の旅客、第三者の所有物、または当社の設備に対してもたらすいかなる損害に対しても当てはまります。

15.2.6 壊れやすい、または傷みやすい商品、現金、鍵、薬剤、宝石類、貴金属、コンピュータ、電子機器などの貴重品、有価証券またはその他の貴重品、ビジネス文書、パスポート、その他の身分証明の書類やサンプルなど、前述の第8.3条に従って、当社は受託手荷物として預けることができない品物に対して、いかなる損害賠償の責任も負いません。

15.3 個人的な損害、または怪我

お客様の死亡、怪我、その他の身体傷害に関しての当社の責任については、条約の規則、(スイスで施行されている場合)EU規則 2027/97(EU規則 889/2002 により改正)および次の規則が適用されます。

15.3.1 当社は、条約の第17条にある回復可能な補償的損害の賠償請求に関して、いかなる責任の制約も求めないものとします。

15.3.2 113,100SDR までの請求については、当社は損害が発生したのは当社または他の航空会社の過失によるものではないといった弁護をしないものとします。

15.3.3 前述の第15.3.1条と第15.3.2条に特に規定がない限り、条約と適用自然法のもとに活用できるこのような請求に対して、当社はあらゆる弁護を留保します。当社はまた、第三者に対して、制限のない求償権を含む、償還請求の全ての権利を留保します。

15.3.4 保険契約などで補償されておらず、当社に対して求償権を要求することができる損害の場合は、当社は、実際に受けた損害に対してお客様とお客様の親族に補償いたします。当社はまた、適用法令に従って精神的な損害に対してもお客様に補償いたします。

15.3.5 当社の航空機に搭乗中、事故に遭い、お亡くなりになったり、負傷、その他の身体傷害を負われた場合、または運送に関する書類に航空会社として当社が表示されているフライトでそのような事象が発生した場合、補償的損害賠償を得る資格のある人物を確定してから15日以内に、当社は当座の経済的ニーズを満たすための前渡し金を支払います。

前渡しの金額は被った損害や怪我の程度によって決定して支払われます。死亡の場合は、旅客1名につき 16,000SDR になります。

15.3.6 このような前渡し金の支払いは、当社の賠償責任を認めたものではありません。 当社はその支払いを、当社側の責任により、その後支払わなければならない合計金額と相殺することができます。お客様がご自分の行動により自分を死に追いやったり怪我を負ったりする原因もしくは一因を作り出していること(特にそれがお客様の過失によるものである場合)が後に判明した場合、またはお客様の死亡は既存の疾病や機能的障害が原因もしくは一因であった場合は、この前渡し金は返済していただかなくてはなりません。前渡し金を受け取った人物が、自身の過失により自分を死に追いやったり怪我を負ったりする原因もしくは一因を作り出している場合、または補償的損害賠償を受ける資格がない場合も、同様に返金しなければならないものとします。

15.4 遅延の場合の責任

お客様の遅延に対して当社が責任を負う場合、条約に従って旅客 1名につき 4,694SDR を限度とします。当社がその損害を回避するためにあらゆる合理的な措置を講じた場合、またはそのような措置を講じることが不可能であった場合、当社は責任を負いません。本約款の第9条と第16条は、遅延の場合にも適用されます。

15.5 コードシェア便の場合の責任

他の航空会社と提携するコードシェア便として、当社が運航するフライトの場合、当社と運送契約を結び、保持する航空券には航空会社として当社の航空会社コードが表示されている旅客に対して、当社は責任を負います。当社のコードシェア・パートナーの旅客に対する損害は、その損害が発生したフライトを当社が運航している場合に限り、当社が責任を負うものとします(第15.1.6条参照)。